一人一人が観光大使、目指せ「柳津博士」 地元中学生が郷土学習:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
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会津柳津学園中の1年生18人は6月30日、柳津町の同校で郷土学習に臨み、会津の縁起物「赤べこ」や町の観光資源を生かした取り組みなどを学んだ。
柳津観光協会の金坂富巳子さんが講師を務め、赤べこが疫病を張り子にうつし病気を軽く済ませたことや、力を合わせて寺の再建を手伝ったことなど、町の「赤べこ伝説」を説明。円蔵寺やあわまんじゅう、温泉、丑寅(うしとら)まつりなどについても話した。
金坂さんは「一人一人が観光大使。町の自慢を見つけ、説明できるようにして情報発信してほしい」と語った。生徒は町の歴史などを問う「会津やないづ検定」にもチャレンジした。
「会津の魅力伝える」 新選組題材の映画「歳三の刀」会津ロケ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
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新選組を題材にした歴史ファンタジー映画「歳三の刀」の撮影が23日から、会津若松市などで行われる。映画は日露合同で製作され、ロシアで開かれる「アムールの秋映画祭」に出品される。
映画製作などを手掛ける団体「ユーラシア国際映画祭」が21日、発表した。団体の代表理事で作品の監督を務める増山麗奈さんは「会津の魅力を世界に伝え、新型コロナウイルス収束後の観光誘客に貢献したい」と意気込んだ。
映画は新選組副長の土方歳三が局長近藤勇から譲り受けた名刀を巡る物語。撮影は栃木県などで既に始まっている。会津では会津若松市の料理旅館「田事(たごと)」、会津美里町の伊佐須美神社などがロケ地になる。増山さんが新選組ゆかりの地での撮影を熱望し、同市東山温泉の置き屋「花佳(はなよし)」のおかみ、今村初子さんらの仲介で実現した。映画には同市在住の女優三羽茉里香さんや、会津親善大使の俳優辰巳琢郎さんらが出演する。
【聖火が巡る】大林素子さん、第2の故郷・会津若松市走り「火つなぐ重み感じた」
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歴史好きで知られる大林さんは会津若松市のシンボル、鶴ケ城近くを笑顔で走った
東京五輪の聖火リレーは26日、福島県で2日目を実施した。県沿岸部の伝統行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」の出陣式が行われる相馬中村神社(相馬市)をスタート。バレーボール女子元日本代表の大林素子さん(53)は、2日目の最終ランナーとして、観光大使を務める会津若松市を走った。
夕暮れ時の会津で希望の灯をつないだ。2日目の最終ランナー、大林さんは鶴ケ城をバックにトーチキス。聖火を受け取ると、鶴ケ城公園内を約200メートル、笑顔で走り切った。
「無事に(聖火を)つなげてほっとしました。歴史が好きな私にとって、一番の聖地を走らせてもらい、とても幸せでした」
東京・小平市出身の大林さんにとって、会津若松市は第2の故郷。大好きな新選組のゆかりの地に、約2年前からアパートを借りて暮らす。聖火リレーに向けて、24日に福島入り。この日は鶴ケ城まで徒歩圏内の自宅から現地に入った。
聖火リレー2日目の最終ランナーとして、聖火皿に火を移した。大役を終えると「聖火は『五輪の象徴』であり、『平和の象徴』。アスリートにとっては『戦いの炎』でもある。その火をつなぐ重みを感じました」と安堵(あんど)した。
新型コロナウイルス感染拡大で1年延期となった東京五輪。大林さんは1998年の長野冬季五輪でも聖火ランナーを務めているが、「その時とは環境、状況が違う。(開催)懐疑論が出ている中で、周りはどう思うだろう」と走る前は不安もあった。しかし、スタートすると「皆さんが温かく見守ってくださった。応援が本当にありがたかった」と背中を押された。
88年のソウル五輪から3大会連続で五輪に出場したオリンピアンは、「(聖火が)他の県にも無事につながっていったらなと思います」。安全、安心の東京五輪開催へ、祈りを込めて走り切った。