不適切発言の駐韓公使異動へ 事実上の更迭 - 産経ニュース

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政府は、韓国メディアの取材を受けた際に不適切な発言を行った在韓国日本大使館の相馬弘尚総括公使を異動させる方向で検討に入った。政府関係者が19日、明らかにした。相馬氏は着任から2年で、通常の人事異動として処理される見通しだが、事実上の更迭とみられる。

韓国のJTBCテレビが16日、日韓問題で韓国側が一方的に駆け引きを行っているとの趣旨から相馬氏が「文在寅(ムン・ジェイン)大統領がマスターベーションをしている」と発言したと報じていた。

加藤勝信官房長官は19日の記者会見で、人事について「(茂木敏充)外相が在任期間なども考慮した上で適材適所の観点から対応される」と述べていた。

政府、相馬弘尚公使を異動へ 不適切発言の反発強まり、事実上更迭

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政府は19日、韓国メディアの取材に不適切な発言をした相馬弘尚・駐韓国総括公使を近く異動させる方針を固めた。政府関係者が明らかにした。「定期的な人事異動」の体裁を取る方向だが、韓国内で相馬氏への反発が強まったことを踏まえた事実上の更迭とみられる。

相馬氏については、韓国のJTBCテレビが16日、日本大使館高官が日韓首脳会談の有無などを尋ねた同社記者の質問に対し文在寅(ムンジェイン)大統領が1人で神経戦を繰り広げているとの趣旨で「マスターベーション」と表現したと報じた。在韓日本大使館は翌17日、この発言の主は相馬氏で厳重注意したと明らかにした。

だが、韓国側は相馬氏の更迭を求め、青瓦台(大統領府)関係者は19日夕、「受け入れがたい発言」と批判。政界でも「恥ずべき妄言に対して、日本は適当な措置をとっていない」(李(イ)洛淵(ナギョン)元首相)との不満が強まっていた。こうした状況を踏まえ、菅義偉首相は19日、記者団に「外交官として極めて不適切な発言であり遺憾」と述べた。【飼手勇介、坂口裕彦(ソウル)】

加藤長官「大変遺憾」 駐韓公使の不適切発言:朝日新聞デジタル

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加藤勝信官房長官は19日午前の記者会見で、韓国メディア記者との懇談で不適切な発言をした在韓国日本大使館の相馬弘尚総括公使について、「いかなる状況、文脈のもとで行われたものであったとしても、外交官として極めて不適切な発言がなされたことは大変遺憾だ」と述べた。

相馬氏の発言をめぐっては、韓国JTBCテレビが16日、15日にあった日本大使館高官と記者との懇談で相馬氏が「マスターベーション(自慰)」という表現を用いたと報道。日韓関係をめぐる会話で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が独り相撲をとっているとの趣旨だったと伝えている。

会見で加藤氏は、今後の対応について「外務大臣が勤務地での在任期間なども考慮した上で適材適所の観点から判断をされている。そうした考え方にのっとって対応される」と話した。

大使館の発表によると、相星孝一大使が事実確認したところ、相馬氏は「報じられたような表現を用いたのは事実」と認めたが、発言は文氏に対するものではなく、その場で撤回したと説明。相星氏は相馬氏を厳重注意したという。(石井潤一郎)