米大統領、駐日大使にエマニュエル氏 政権中枢に太いパイプ―中国大使はバーンズ氏:時事ドットコム

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【ワシントン時事】バイデン米大統領は20日、駐日大使に前シカゴ市長のラーム・エマニュエル氏(61)を指名する意向を発表した。エマニュエル氏はバイデン政権中枢に近く、対中国をにらみ重要性を増す日本との連携の調整役を担う。上院の承認を得られ次第、着任する。

駐日大使起用に反対くすぶる 市長時代の人種対応問題視―米

バイデン氏はまた、駐中国大使に職業外交官としての経験が豊富なニコラス・バーンズ元国務次官(65)を指名することも発表した。

エマニュエル氏はユダヤ系で2011~19年にシカゴ市長。日本との接点はほとんどないが、大統領首席補佐官を務めたオバマ政権で、副大統領だったバイデン氏やその側近と太いパイプを築いた。日本政府内では「大統領と直接話せることが重要」(外交筋)と連携強化に期待がかかる。

駐日米大使にエマニュエル前シカゴ市長、駐中国大使はバーンズ氏(CNN.co.jp)

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駐日米大使にエマニュエル氏 オバマ政権で大統領首席補佐官、「激しい性格」の逸話も:東京新聞 TOKYO Web

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【ワシントン=金杉貴雄】バイデン米大統領は20日、駐日大使にオバマ政権で大統領首席補佐官を務めたラーム・エマニュエル前シカゴ市長(61)を指名した。政治戦略にたけオバマ元大統領やバイデン氏を含む多くの民主党有力者と長年の強い関係を誇る一方、「攻撃的」で押しが強いとの評判もある。大使としての手腕が注目される。

◆駐中国米大使はバーンズ氏

エマニュエル氏は1990年代に民主党ビル・クリントン元大統領陣営に加わって以降、党中枢で活動。米メディアによると、強い個性で特に資金集めに優れ、各有力者に貢献。「食事中、ナイフを振り下ろし政敵の名を呼び『殺せ!』と叫んだ」―など性格の激しさを指摘する逸話も多い。

2011年にユダヤ系初のシカゴ市長に当選。任期中に白人警官による黒人少年射殺事件の隠蔽に加担したとして批判された。外交経験は乏しく、日本との関係も薄い。最近ではアジア人差別にあたると指摘する発言の動画も出回った。

エマニュエル氏は20日、声明で「30年近くバイデン氏と一緒に仕事をしてきた」と親密さを強調した。駐日大使ポストは、ハガティ前大使が上院選出馬のため19年7月に離任後、空席が続いている。

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