五輪事前合宿に来るはずが…ナイジェリア選手団との連絡途絶え中止に 北海道苫小牧市(HBCニュース)

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<TOKYO2020→21>ナイジェリア関係者 木更津入り:東京新聞 TOKYO Web

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ナイジェリア選手団の役員・関係者三人が七日午前零時すぎ、事前キャンプ地の木更津市内のホテルに到着した。市職員らが「Welcome to KISARAZU」(木更津へようこそ)と書かれた横断幕を掲げ、ナイジェリア本国からの長旅をねぎらった。選手・スタッフは同日以降、相次いで現地入りする。

市によると、三人はチネドゥ・エゼラボ・アナコ新型コロナウイルス対策責任者(CLO)ら。成田空港到着後、市が手配したバスから「オークラアカデミアパークホテル」に姿を見せた。出迎えた渡辺芳邦市長は「市民と交流できないのは残念だが、選手が安全安心のうちにコンディションを整えられるようサポートしたい」と話した。

新型コロナの感染を避けるためホテルはワンフロアを貸し切り、一般客との接触を避ける。市によると、事前キャンプの対象はカヌー(スプリント)、ボート、卓球、陸上、テコンドー、レスリングの六競技。当初は八競技の予定だったが、バドミントンと体操は事前キャンプをせず、直接選手村入りする。一部競技の公開練習はナイジェリアと調整中。(山田雄一郎)

◆市が母国料理提供 選手らの食サポート

木更津市は事前キャンプに臨むナイジェリアの選手らの食事に母国料理を振る舞い、食事面から金メダル獲得をサポートする。

調理を担当するのは、二カ所ある市内受け入れホテルの一つで、卓球やテコンドーの約十人が十日から宿泊予定の「パプリカホテルです」。市が確保したナイジェリア人のシェフ二人とホテル従業員が、選手団の今月二十七日までの滞在期間中に昼夕食を準備し、練習場所や本隊のホテルにケータリング(仕出し)のサービスを連日続ける。

同ホテルのレストランがマレーシア料理を売り物にしており、一部地域で宗教上などの理由で豚肉やアルコールを使わない、スパイス系の辛口を好むなどナイジェリア料理との共通項が多いことから、市がホテル側に提案して実現した。料理は主食にヤムイモの粉の練りものやジャスミンライスの炊き込み、主菜は煮込み料理が中心。ホテル側は六月上旬に料理を試作してナイジェリア大使館の代理大使らに試食してもらった。到着初日の七日の昼食に初めて提供し、選手団に好評だったという。

同ホテルの飯塚義典代表(38)は「食べ慣れた食事の方が体調管理にプラスに働くはず。メダルや自己ベスト記録を目指してほしい」と話した。(中谷秀樹)

お国料理でおもてなし 木更津の宿泊施設 コロナ対策も工夫 事前合宿本格化 : ニュース : 千葉 : 地域 : 読売新聞オンライン

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東京五輪に出場する各国選手団の事前合宿が県内でも本格化し、受け入れ施設はおもてなしに力を入れている。ナイジェリア選手団が滞在中の木更津市では、「異国での合宿に集中できるように」と、ホテルが食べ慣れたお国料理を提供。感染が再拡大する新型コロナウイルス対策にも神経をとがらせながら選手の活躍を後押しする。(小沢甲吾)

厨房 ( ちゅうぼう ) に並ぶ大量のトマトや豆などの食材――。木更津市のホテル「パプリカホテルです」では、ナイジェリア人のシェフが腕を振るっていた。3時間ほどで、シチューや魚の揚げ物などナイジェリアではなじみの料理が出来上がった。

ナイジェリアの陸上やレスリングなどの選手団は7日から順次、同市に到着し、合宿を始めた。料理は、このホテルに滞在する約10人だけでなく、市内の別のホテルにも昼、夕と運び込み、選手たちに振る舞われる。多い日には、約70人分を用意する。

2年前に開業したパプリカホテルは、従業員の国籍がバングラデシュやベトナム、マレーシアなどと多彩。併設レストランは、イスラム教の戒律に沿った「ハラール」に対応したマレーシア料理を中心に提供していて、イスラム教の礼拝室も備える。

そこに、ナイジェリアの合宿を受け入れた木更津市が目をつけた。同国には、イスラム教徒が多く、料理も香辛料を多用するなどマレーシア料理と共通点がある。大使館の担当者が気に入り、6月末に受け入れホテルの一つに決まった。

市が確保したナイジェリア人シェフと協力し、選手団全体の食事も用意することに。同ホテルの飯塚義典代表(38)は「選手は食べ慣れた料理であれば競技に集中できるはず。少しでもメダル獲得の役に立てればうれしい」と選手の活躍に期待を込める。

ナイジェリア選手団の大部分が滞在している同市の「オークラアカデミアパークホテル」では、コロナ対策に気を配る。フロアを貸し切りにし、動線も一般客と交わらないように工夫。担当スタッフは毎日、PCR検査で陰性を確認する。

選手との接触は最小限に抑えざるを得ず、提供できるサービスも限定される。同ホテル営業部の加藤隆副部長(48)は「歓迎レセプションをできなかったことは残念」としながら、「選手が大会まで安全で無事に過ごせるようにしたい」と語る。最後の選手を送り出す28日まで、気の抜けないサポートが続く。